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通信制高校の入学・転入・編入の条件
一度は全日制に行ってみたけどやっぱり転校したい。高校を中退したけれど、通信制高校で学び直したい。そんな時に役立つのが、転入・編入制度です。
全日制高校が合わない、と感じる人にも通いやすい通信制高校。入学・転入・編入の条件について詳しく見ていきましょう。
入学の条件
年齢制限
入学時の年齢に上限はありません。
中学校またはこれに準ずる学校を卒業した人・それと同等以上の学力があると認められた人であれば入学できるので、15歳から70歳を超える人まで幅広い年齢層の人が在籍しています。
ただし在籍する生徒の平均年齢は19歳(※)で、やはり多いのは10代・20代となっているようです。
※参考:平成27年度学校基本調査
入学できる都道府県
学校によって生徒を募集している区域が異なり、制限がある場合があります。
例えば、生徒を募集する範囲が大阪府のみとなっていて大阪府と隣接する兵庫県の方でも入学できない、という学校も中にはあります。
気になる学校を見つけたら、まずは学校の入学相談窓口に相談してみましょう。
自宅の近くに条件に合う学校が少ない時は、全国から生徒を募集している広域通信制高校も候補として考えてみることもひとつの手です。
他の高校からの転入もしくは編入について
現在他の学校に在籍している人
現在他の学校に在籍中の人が通信制高校に入学することを「転入」といいます。
現在の学校をやめてから通信制高校に入学するよりも、「転入」の方が単位の引き継ぎがしやすく単位をムダにせずにすむため、退学を考えている人はまず通信制高校に相談してみると良いでしょう。
他の高校を中途退学している人
他の高校を退学してから通信制高校に入学することを「編入」といいます。
2年生、3年生の途中で退学した場合、前に通っていた高校の単位を引き継ぐことができるため、1年生からやり直す必要はありません。
しかし、1年生の途中など、単位を取得する前に中退している場合は、単位の引き継ぎがなく、新入学扱いになります。
編入時は簡単な面接などの審査が行われることが多いですが、これは学校があなたについて知るためのもので難しい試験はありません。
すでに他の高校を卒業している人
すでに高校卒業資格を持っている人は、基本的には入学できません。しかしもう一度勉強したいという人は、特定の教科・科目だけ聴講生(科目履修生)として履修することも学校によっては可能です。
こんな人は入学できない?
健康に不安がある人
通信制高校は少ないスクーリングで卒業できるので、全日制に比べてかなり通いやすくなっています。先生も病気のことを理解して対応してくれることが多いので、一度相談してみてください。
入学試験、学力に不安がある人
通信制高校には基本的に国語や数学などの入学試験はなく、学力に不安がある人も入学しやすいので心配はいりません。入学時の審査は書類選考や作文、面接が一般的です。
学校によっては個別での指導も受けられて、自分のレベルに合わせて学習が始められるので、しばらく勉強から離れていた人も安心して入学できます。
不登校の経験がある人
前の学校で不登校だった生徒を受け入れている学校はたくさんあります。
不登校の理由にもよりますが、例えば集団生活が苦手な人には個別指導コースがあったり、友達の輪に入るのが苦手な人には先生が友達を紹介してくれたりと、生徒に寄り添ってサポートしてくれます。
毎日通うのが大変で通えなくなってしまったという人は、少ない登校日数で卒業できるコースや少ない登校日から始められるコースを検討してみてください。
注意として、通信制高校は必要な単位数によって学費が変わってきます。
そのため、現在高校に通っている人で通信制高校への転向を少しでも考えている人は、まず通信制高校に相談を行い、できるかぎり転入(退学をしないで転校すること)という形をとることをおすすめします。
この記事を書いたのは
通信制高校ナビ編集部
「一人ひとりに最適な学校探し」をテーマに、さまざまな進路選択を考える生徒さん、親御さんに向けて、よりたくさんの選択肢を提供できるよう、通信制高校、サポート校に関連する情報を発信しています。