通信制高校を知る
サポート校を知る
通信制高校とサポート校の違いとは?
通信制高校と通信制サポート校は名前が似ているので、混乱してしまう人も多いかもしれませんが、サポート校と通信制高校は法律的にも全く違うものです。
通信制高校と通信制サポート校の違いについて説明していきますので、その違いを明確にしておきましょう。
違い① 通信制高校:高校 サポート校:高校ではない
通信制高校の場合
通信制高校は学校教育法という法律により「高等学校」と定められています。
そのため、レポート、スクーリング、テストなど一定の条件を満たせば高校卒業資格を取得することができます。
通信制サポート校の場合
通信制サポート校は学校教育法で「高等学校」と定められているわけではありません。そのため通信制サポート校に単独で勉強したとしても、高校卒業資格を取得することはできません。
通信制サポート校の定義は、通信制高校に通う生徒に対して、3年間で卒業ができるよう単位取得・進級などに必要とされる勉強や精神面での支援を行うことであり、「塾」や「予備校」に近いと言えます。
大半のサポート校は通信制高校と提携しており、サポート校入学の際には通信制高校への同時入学が必要です。
違い② 学校を運営する機関が違う
通信制高校の場合
通信制高校はいわゆる高校であるため、公立と私立があります。
以前は通信制高校も全日制や定時制と併置されているケースがほとんどでしたが、近年は通信制の需要が高まり、独立した通信制高校も多く開校されています。
通信制サポート校の場合
サポート校は、予備校や学習塾・専門学校など教育関連の学校法人が運営していることが多いようです。そのため運営母体の強みに合わせて、職業体験や進学コースが選べるなど、学校ごとに特色が大きく異なります。
違い③ 必要な学費が違う
通信制高校の場合
通信制高校は公立と私立に分かれており、公立においては学費が1単位200円~、私立の通学タイプでは、1単位5000円~が必要となっていますが、世帯収入によっては1単位4,812円が国から支給されるため、経済的負担は少ないでしょう。
通信制サポート校の場合
通信制サポート校を利用する場合、通信制高校の学費にプラスしてサポート校の費用も必要となります。
※授業料に通信制高校の学費が含まれている学校もあります。
費用がかかるのが迷いどころであるサポート校の利用ですが、自学自習が基本となる通信制高校では、全くの独学により3年間で卒業できるのは20%~30%ともいわれており、途中で挫折してしまう人が多いのも事実です。
何年も通信制高校に通って貴重な時間を無駄にしたり、挫折することで自信を失ってしまったりするのであれば、通信制高校への入学後からでもサポート校を利用し、必要な支援を受けながら高校卒業資格取得を目指すこともひとつの手なのではないでしょうか。
この記事を書いたのは
通信制高校ナビ編集部
「一人ひとりに最適な学校探し」をテーマに、さまざまな進路選択を考える生徒さん、親御さんに向けて、よりたくさんの選択肢を提供できるよう、通信制高校、サポート校に関連する情報を発信しています。