4・3・4制導入
島根大が来春から、付属小中学校の6・3制を見直し、付属幼稚園の4歳児から小4を初等部前期、小3から小5を初等部後期、小6から中3を中等部とする「4・3・4」の3ブロック制を導入することがわかりました。「小1問題」や「中1ギャップ」という言葉をご存知ですか。昨今の教育現場でよく使われるようになった言葉ですが、小学校に入学した子どもが幼稚園との落差から落ち着いて授業を聞けないことが問題となっているのが「小1問題」、教科担任制への移行などで環境が変化し、いじめや不登校が増えやすいとされているのが「中1ギャップ」と呼ばれているのだそうです。こういった試みは一貫教育ができる国立や私立に限られ、公立校での対応はなかなか難しいのだと思われます。現在の教育現場では運動会で順位を付けなかったり、学芸会では全員主役・・・といった、他人と競わせないことが良いとされている風潮があります。ここでさらに一貫教育をすることにより、横並び教育に拍車がかかることが気がかりです。横並びだからこそ、そこから外れた者をいじめたり、逆に過度に持ち上げたりするのではないでしょうか。現在のままでは問題解決にならないと、試行錯誤が繰り返されています。これからの教育現場が正念場なのかもしれません。
日時:2007年11月01日 15:55:45
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