行きたくなかったけど、いい思い出になった! そんな通信制高校イベントの魅力とは

生徒・先生の声

通信制高校

2014/05/18

一ツ葉高校では、毎年、昭和記念公園(東京都)にて代々木・立川・千葉の関東圏にある3つのキャンパス合同のバーベキュー大会が開催されます。

一ツ葉高校の登校頻度は生徒さんによってまちまち。
なので、学校行事は全日制のように顔馴染みのクラスメイトばかりがいるわけでもなければ、強制参加でもありません。それでも、参加する生徒さんにとって学校行事はどんな意味があるのでしょうか?

は誰かと話すことにドキドキしたり、少し気が重かったりするのかなと、気になる本音を聞いてきました。

思い出をみんなで共有したいから、学校行事には全部参加します!

●お話を伺った人

生沼元輝さん
立川キャンパス
進学コースの3年生

── 年間の学校行事には、どれくらい参加してますか?

生沼さん「学校行事には基本的に全部参加するように心がけてます! 僕はわりとリーダーシップをとるのが得意だから、イベントの前の日なんかは学校で、『明日バーベキューだけど行きませんか? 行きましょうよー!』『スポーツ大会あるけど参加しませんか?』とか、声をかけてまわったりしてます」

── みんなに声をかけるのはなぜ?

生沼さん「やっぱりみんな一緒に参加して、たくさんの思い出をみんなで共有したいから。
どの学校でもそうだと思うけど、うちの学校には仲がいい人もいれば、話したことのない人もいるんですよね。でも、学年の垣根なく交流できるのが、一ツ葉高校の良さだったりするから、こういうイベントの機会に話したことのない人と話ができたらいいなと思って、自分自身も積極的に話しかけるようにしてます。
今日は、4月からの新入生、転校生とか、学校行事自体が初めてという生徒が多いので、そういう人と行動するようにしてます」

── 楽しかった行事はありますか?

生沼さん「去年、立川キャンパスに代々木キャンパスの生徒が来て、近くの体育館を借りてバスケの大会とかしたんですけど、初めて会った人とも真剣勝負をしながら仲良くなれて、ホントに楽しい思い出になりました。

ほかにも、ウィンタースクールというイベントでスキーとかするんですけど、先生が教えるというよりは、上手な生徒が下手な生徒に教えたりするんです。だから、自然に交流できて仲良くなっていけましたね。それに、自分はスノボ初心者だったけど、そのイベントで上達したおかげで今は趣味にもなってます」

── 生沼さんにとって、行事に参加する意味ってなんでしょう?

生沼さん「やっぱり交流ですね。
話したことない生徒もたくさんいるから、こういうイベントだとその場で交流をもつことができる。それにつきますね。

一般の高校でいう修学旅行って、うちの学校だと宿泊でいくスクーリングがイメージ近いけど、実際にそういったスクーリングで先輩と仲良くなって、ずっと一緒に行動するようになりまたし。話したことのない人と話して仲良くなっている人を、自分以外にもたくさん見ました。
他のキャンパスの生徒もくるし、スクーリングは交流が持てるいちばんのチャンスですね。

全日制の高校だと、同じクラスの人、同じ学年の人、同じ部活の先輩後輩くらいしか交流を持てないことが多いと思うけれど、一ツ葉なら学年隔てなくいろんな人と交流できるので、そこが一ツ葉の良さですね」

まだ友達もいないから、仲良くなれるきっかけになるかな?

●お話を伺った人

大倉正輝さん
4月に入学
代々木キャンパスの1年生

── 今日は強制参加のイベントではないけれど、参加してみたきっかけは?

大倉さん「実は、4月にこの学校に入るために地方から出てきたんです。
これからバイトとかもしたいんですけど、まだ友達もいないから、仲良くなれるきっかけになるかな~と思って参加してみました」

── 今日のバーベキューでは、仲良くなれそう?

大倉さん「そうですね。まだよく分かってないけど、何人か気の合いそうな人がいたから、今日は参加して良かったかな~って思いますね」

行きたくなかったけど、行ってみたら楽しいし、いい思い出になった

続いて、とても仲が良いのが伝わってくるお2人にインタビューしてみました!

●お話を伺った人

佐伯莉央さん(仮名)
代々木キャンパス3年生


北山咲良さん(仮名)
代々木キャンパス2年生

── 学校行事にはよく参加していますか?

莉央さん「今年は参加しようと思っています!

前はあんまり参加していなかったけど、去年、1泊2日のスノボに参加するように先生にしつこく言われて、参加してみたんです(笑)先生たちは『楽しい思い出を作ってほしい!』っていう親心からだったみたいですけど、ホントにしつこかったから、渋々参加することに(笑)。

参加する前は、正直行きたくなかったんですけど、行ってみたら思っていた感じとは全然違ってけっこう楽しかったんです。他のキャンパスの人とも仲良くなれたし、帰りのバスなんかもすごく盛り上がった。振り返るといい思い出ができたなーと思ったので、大人の言うことを聞いて正解って思いました! だから、今年は卒業までにたくさん参加します!」

咲良さん「私は特定の人としか仲良くないから、参加したり参加しなかったりだけど、今日は莉央ちゃんに『行こう!』って言われて、友達が誘ってくれたから、行ってみようかなと思って来ました」

莉央さん「しゃべる人がいなかったらさみしいんだもん(笑)」

── これまでの行事のいちばんの思い出は?

莉央さん「やっぱり、スノボはホントにいい思い出になりました。スノボのときは、先生もだけど、咲良も誘ってくれたんです。1泊2日とかを一緒に過ごすのって、仲が深まるきっかけがたくさんあるからいいですよ」

咲良さん「スノボもだし、他には専門学校体験とかも楽しかったですよ。

専門学校体験っていうのは、キャンパスに専門学校さんが来てくれて、いろいろ体験させてもらえるんですけど、調理師専門学校さんが来たときに、クレープを焼いて、それが超超超おいしかったのが思い出に残ってます! 専門学校さんもいろいろあるから、将来どうしようかな? って悩んでいる人も、いろんな体験ができるから、おすすめですね」

── 2人にとって、行事に参加する意味とは?

莉央さん「私実は人見知りなんですけど、それでも行事を通していろんな人と話せて、他のキャンパスの人とも仲良くなれるのがいいです!」

咲良さん「そもそもスクーリングで宿泊する部屋が一緒になったのがきっかけで莉央ちゃんとも仲良くなったし。友達ができるいいきっかけになりますね」

おわりに

行事は、いろんなキャンパスの人が参加し、普段交流のない生徒が集まる場所。
人と話すのが苦手な人、人見知りな人にとっては、参加すること自体ハードルが高くて勇気がいるという人もいると思います。でも、がんばって誰かに声をかけてみれば、それが一生の友達になることだってあるかもしれませんね。

バーベキューの後には、バスケやフットサルに全力投球する生徒と先生の姿も。生徒の中に先生が溶け込みすぎて、見分けがつきませんでした(笑)
それくらい仲良しでもある生徒と先生。一ツ葉高校の行事の醍醐味は、友達+α(先生との交流)も欠かせないのがよく分かりました。

※生徒さんの年齢・学年等は全て取材当時のものとなります

取材協力

この記事をシェアする

この記事を書いたのは

通信制高校ナビ編集部