いつか一人で暮らすためにーー初めて実家を出るための準備本5選

本などから学ぶ

2020/02/26

実家を出たい。けれど、本当に一人暮らしができるのかな……。

初めての一人暮らしをスタートするときには、期待と不安で胸がいっぱいになるもの。

一人で暮らすということは、いろいろなことを一人でやらなければいけないこと。今回は実家を出る準備として読んでおきたい、お金の管理や部屋選び、料理、掃除などの家事の基礎がわかる本5冊を紹介します。

『18歳成人に向けて おとなドリル』(教育図書株式会社)

(C) 教育図書株式会社


契約やクレジットカード、給料の仕組みや家計管理の考え方など、おとなになる前に知っておきたい基礎知識をイラストつきでわかりやすく学べる一冊。実は、中学や高校の授業で使われる副教材でもあるため、授業で配られた人もいるかもしれません。

特に初めての一人暮らしで目を通しておきたいのは、1カ月の家計をシミュレーションできるペーシ。住居費や食費、交通・通信費、高熱・水道代などがどれくらいかかるのか、生活費の考え方は実家を出る前にぜひ押さえておきましょう。

『賃貸生活A to Z』(秋津智幸/アスペクト)

どの情報を信じればいいのか、迷ってしまう部屋探し。本書では、物件情報チラシと間取り図の正しい見方、インターネットでよい部屋を探すコツ、物件の選び方、引っ越し業者の選び方が詳しく解説されています。さらに、引越し前後の注意点、入居中によくあるトラブルや退去時の疑問への回答も。

初めて一人暮らしをする人必見の一冊。部屋を借りるときに必要な知識が網羅されているので、物件探しの際は手元に置いておくとよいでしょう。

▼『賃貸生活A to Z』(Amazon)
https://www.amazon.co.jp/dp/475722026X/

『ゆる自炊BOOK』(オレンジページ)

一人暮らしをするならできれば自炊したい。でも、大変そうだし、やり方もよく分からない……。

そんな自炊初心者に向けた、気負わずゆるく続けられる自炊レシピ本。最低限必要な調理器具や計量の目安、切り方や下ごしらえの基本などを、写真つきの図解式レシピとともに紹介します。

また、狭いキッチンでの食材の置き場所や調理スペースのつくり方、小さめ冷蔵庫の効率的な使い方、シンク下収納の方法などがイラストつきで解説されているので、一人暮らしの限られたスペースでの料理も効率よく楽しめそう。続けるうちに「料理って意外に簡単かも」と思えるはずです。

▼『ゆる自炊BOOK』(Amazon)
https://www.amazon.co.jp/dp/4865930418/

『掃除の解剖図巻』(日本ハウスクリーニング協会/エクスナレッジ)

キッチンやリビング、寝室やトイレなどの場所ごとに、おすすめの掃除方法をまとめた入門書のような一冊。汚れ具合に合わせた掃除のポイントや、効率よく進めるコツを紹介しています。

たとえば、キッチンの排水口。軽い汚れなら食器用洗剤か重曹でゴムのフタやゴミ受けを洗い、水で流します。ぬめり汚れに効果大なのが重曹とクエン酸の二刀流だそう。シュワシュワと泡が立ってきて、汚れを浮かせて落とします。

巻頭に収録されている「場所別洗剤早見表」は、掃除方法に迷ったときの心強い味方になってくれそうです。

▼『掃除の解剖図巻』(Amazon)
https://www.amazon.co.jp/dp/4767824141/

『ひとりぐらしもプロの域。』(カマタミワ/KADOKAWA)

一人暮らし歴18年の著者がつづったコミックエッセイ。スーパーの半額タイムを楽しんだり、突然の訪問客へ慌てたり、体調が悪くなったときに心細くなったり……。一人暮らしの「リアル」なエピソードを面白おかしく伝えてくれます。

著者が長年の一人暮らしでつちかった生活の知恵は、きっとこれから一人暮らしを始める人の役に立つはず。「ちゃんと一人暮らしができるか不安……」という人も、なんとなくイメージがわく一冊です。

▼『ひとりぐらしもプロの域。』(Amazon)
https://www.amazon.co.jp/dp/4040681401/

少しずつ身につけていけば大丈夫

一人暮らしをするために、覚えること、学ぶことはたくさんありますが、最初は完ぺきにできなくても大丈夫。今一人暮らしをしている人も最初から完ぺきにできたわけではありません。できることから少しずつ身につけていきましょう。

(選書・執筆:水本このむ 編集:鬼頭佳代/ノオト)

※本記事はWebメディア「クリスクぷらす」(2020年2月26日)に掲載されたものです。

この記事をシェアする