登校回数が少ない通信制高校。せっかくだからこの時間を活かすためにアルバイトを始めたい、という人や、自分で学費を稼ぐために働きたいという人もいるでしょう。
しかしインターネット上では、「通信制高校に通っているのですが、バイトに受からりません…」といった悩みをよく目にします。
それはいったいなぜなのでしょうか?
通信制高校生は魅力的なはず!
全日制の高校生や、大学生、専門学生などは、昼間に学校に行っているため、バイトに入れる時間帯は夕方以降~と限られています。特に18歳未満の高校生は、夜働けるのは10時までと法律で決まっているため働ける時間が短いのです。
しかし、通信制高校の生徒であれば昼間の時間帯もバイトをすることができるため、バイトを雇う側からすると、とても魅力的なはず。
ではなぜバイトに受からないのでしょうか?
バイトに受からない理由として考えられる3つのポイント
経験が浅い、シフトが合わないなど求める人材と違う
それほどバイトの人数に困っていない場合、新しく雇う人のハードルが高くなっていることが考えられます。
バイトをするのははじめて、勉強のため週1日・数時間で、と考えている高校生であれば、仕事を教えるのにも時間がかかる上、次のシフトまで期間が空いてしまう。そうすると、仕事ができるようになるまで時間がかかるため戦力として考えられないと判断される可能性があります。
それよりは、同業種の経験者であり週3日働ける人など、すぐに戦力となりそうな人を待って採用しようと考えられてしまうかもしれません。
対策としては、高校1年生時であれば長期で働けることをアピールする、テスト期間以外は高頻度で働ける、最初は頻度や時間を長くして仕事を早く覚えられるようにするなど、雇う側の不安要素を無くすことが大切です。
通信制高校への偏見がある
通信制高校やその学生との関わりがない人の中には、通信制高校への偏見を持っている人もいるでしょう。
働いているうちにその偏見は解消されるかもしれませんが、採用の時点では誤解されたまま対応される可能性があります。
対策としては、相手が通信制高校に良くない印象を持っている分、「やっぱり」と思わせないことが大切です。
例えば、髪は黒髪で服装も派手すぎない格好にする。言葉遣いを丁寧にする。質問に対し明るくハキハキと答える。など、真面目で明るい印象を与えることができれば、採用される可能性は高くなるでしょう。
面接での受け答え内容がイマイチ
バイトといえども、採用する側はやる気や人間性なども面接でしっかり見ています。
はじめての面接などでは慣れないかもしれませんが、自分のがんばり次第で採用・不採用がきまるので、以下のような点に気をつけましょう。
◎志望動機
家から近い。時給がいい。簡単そう。などの理由から選んだバイト先であっても、これらの理由だけを述べるのは危険です。
- 工場勤務 → 地味な作業でもコツコツやるのが得意
- コンビニなど → 接客や品出しなど、いろんなことが学べると思った
- カフェなど → 前に来たことがあるが、雰囲気が好きだった。接客も興味ある。
など、その業種ならではの理由をいれると説得力が増します。
◎学校のことについて
退学や転学をしている人は、なぜそうなったかという理由を聞かれる場合があります。辛い過去を全て話す必要はありませんが、あまりにもぼんやりとした回答だと、採用側は不安を覚えます。
例えば、なぜ退学したかを聞かれた時、「友達とモメてクラスにいづらくなり退学した」と理由だけ答えるよりも、
「でもやっぱり進学したいし、高卒資格も欲しいので今の通信制高校に転校した。学校にも慣れて時間に余裕もできたので、バイトで学校以外の勉強もしたいと思った」
などのように、前向きな気持ちも追加して話せるといいのではないでしょうか。
まとめ
学校の先生に面接練習をしてもらったり、先輩から話を聞いたりすることで、少し場馴れしてから臨むのも1つの手です。
また、相談する中で先輩のバイト先を紹介してもらえるかもしれません。
勇気を出して行った面接に落ちるのは、とてもしんどい気持ちになりますよね。バイトに受からないと悩んでいる方は、まずは面接の内容を見直してみることから取り組んでみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたのは
通信制高校ナビ編集部