進学して変わった悩みと、母校にいつか戻りたい理由【飛鳥未来高校卒業生インタビュー・後編】

生徒・先生の声

通信制高校

2016/01/15

今回通信制高校ナビでは、飛鳥未来高等学校 池袋キャンパス卒業生の山井さん(仮名)と、同キャンパスの野崎先生にお話を伺うことができました。

山井さんは在校時にもインタビューに答えてくれています!
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前のインタビュー時、「将来は飛鳥に戻って先生になりたい」という夢も語ってくれていた山井さん。今回は、夢についてと、高校生活を振り返って今だからこそ在校生へ伝えたいことなどについて、野崎先生と対談して頂きました。

インタビューの前半はこちら

飛鳥の先生になるという夢

●お話を伺った人

山井 華さん(仮名)
私立中高一貫校から飛鳥未来高校へ転入。平成24年度に3DAYコースを卒業し現在は帝京大法学部在籍。

野崎先生
飛鳥未来高校 池袋キャンパス
国語科 教員

野崎先生「1年前は飛鳥の先生になるのが夢って言ってくれてたよね。その夢は変わらない?」

山井さん「実は、ちょっと変わったんです。
大学でSPI(適正テスト)とかで色々自己分析してみると、先生は向いてないってことが分かってきたんですよね。(笑)あと、『先生になりたい』って簡単に言ってたけど、いかに先生が大変なのかも分かってきて。知れば知るほど、そもそも教職とるのだって大変だし、先生のいろんな対応の仕方とか見てたりすると、大変な仕事だなって。
でも『やっぱ先生はむずかしいかも…』って思ったけど、飛鳥に関わりたいというのは変わらずあって。まずは、ちゃんと就活して何かしらの形で飛鳥に関わりたいと思ってます」

野崎先生「卒業生と働ける日が来たら泣いちゃうかも。山井が来たら感動しちゃうな~。飛鳥を卒業した子で飛鳥に就職したいって言ってる子は多いんだけど、そういうの聞くとホントに感動する。自分が出た高校で働きたいって思えるってすごいことだよね」

山井さん「まずは就職ちゃんとできるようにしなきゃ、ってホント不安です」

野崎先生「今は目の前のことをしっかりやってたら大丈夫。単位を落とさないようにとか(笑)」

山井さん「単位はなんとか落とさないようにします! あと、大学2年生のうちにやっておいた方がいいことってありますか? 今の勉強内容のままでいいのか不安で…」

野崎先生「大学の4年間って、自分の好きなことを好きなだけ学ぶ時間。将来の仕事に直結するかしないかじゃなくて、興味があるものを真剣に学んだらいいよ。
知識として仕事に活かすんじゃなくって、大学4年間で、経験とか考え方とかを学ぶんだと思うんだよね。何かめちゃくちゃツライ課題とか、大量のレポート提出とかがあった時に、自分はどうやって頑張るかとかが将来の仕事の仕方とかに生きてくると思うから、直接まるまるの知識を活かそうとしなくてもいいんだと思うよ」

山井さん「そうかぁ。最近、周りが就活の話ばっかりしてて、不安ばっかりだったけど考え方次第ですね」

野崎先生「就活は周りに流されやすくなるからね。それにしても飛鳥に関わりたいって気持ちが変わってなくて、なんだかうれしいよ。1年も経ったらみんなブレるもんだから」

山井さん「やっぱり飛鳥が好きというのは軸にあって、変わらないです」

高校生をエンジョイしてほしい

野崎先生「今、飛鳥の在校生に伝えたいことってある?」

山井さん「『学校にはちゃんと行こう!』それは本当に思います。今日はなんか学校に行くのめんどくさい、とか思っちゃうじゃないですか。でも、朝起きてちょっと面倒くさかろうが、面倒くさいなんて気持ちはいざ学校に行っちゃえば楽しくなるんだからって」

野崎先生「そういうこと高校の時から思ってた?」

山井さん「高校卒業してからですね。高校生の頃は正直『ちょっとやだな』とかくらいの理由で休んだこともあったんですけど、高校生の時間って二度と戻ってこないから、高校生活をもっともっと楽しめばよかったなって。
制服にしてもそう。高校生のうちしか着られないから制服も着てほしいって思うし、行事にもいっぱい参加してほしい。学校に行かなかったらもったいない!って思う。私、そういうことも伝えていきたくて、飛鳥に戻りたいんですよ!」

おわりに

「飛鳥に戻って飛鳥の先生になりたい」

1年前のその夢は少し変わったかもしれないけれど、「飛鳥に関わる仕事につきたい」という想いは変わらず残っている山井さん。

今は就職活動に頭を悩ませ、高校時代とは違った悩みにぶつかっている様子でしたが、久しぶりに会った野崎先生の「大学の勉強は知識として仕事に活かすんじゃなくって4年間で経験してきたこととか、考え方とか学ぶんだと思うんだよね~」という話を聞いて、なんだか気が楽になったようでした。

これから大学卒業までいろんな経験をしていく中、モヤモヤしたり、壁にぶつかりそうになった時、相談できる母校の先生がいるのって心強いですね!

いつの日か、山井さんが飛鳥未来に戻って仕事をする姿を見られるのを楽しみにしています!

取材協力

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この記事を書いたのは

通信制高校ナビ編集部