自分は変われる・変われない? 海外留学で学んだ「自分」のあり方 【KTCおおぞら高等学院(旧:KTC中央高等学院)】

生徒・先生の声

通信制高校

2016/02/05

海外留学というと、「自分には少しハードルが高いな」とか、「英語の勉強が出来ないとムリなんじゃないか」という不安から尻込みしてしまいがちですよね。
KTC中央高等学院では、そんな海外留学を高校生のうちから経験してもらうため、学校全体で様々なサポートをしています。

今回は、5人に1人が留学経験者!というKTC中央高等学院立川キャンパスにお伺いして、 実際に5ヶ月間の海外留学を果たした野中さんにお話を聞いてきました!

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5ヶ月間でも短い…。海外での生活で経験を積みたかった

●お話を伺った人

野中祐介さん(2年生)
高校1年生からKTCに編入学。編入学のタイミングで親元を離れ、現在は学生会館でのひとり暮らしにも挑戦中。平成26年9月~平成27年1月まで、5ヶ月間、カナダ・バンクーバーキャンパスへの海外留学を果たした。

── なぜ留学しようと思ったんですか?

野中さん「このキャンパス内に、留学のことを紹介するスペースがあるんです。『こんな事もできるのか!』と思って、そこで資料を見ていたら先生が声をかけてくれました。
『興味があるなら、今度留学のイベントがあるから行ってみたらどうか』と言われて、行ってみたんです。そしたら『お、いいな!』と思って(笑)
そこから、バンクーバーキャンパスに留学に行くことになったという感じです」

── いきなり5ヶ月間の留学というのはハードルが高くなかったですか?

野中さん「いや、5ヶ月間でも短いなと思いました。ちょっとだけ行って帰ってくるっていうのは、あまり意味が無いような気がしていて…。
せっかく行くなら、しっかりと生活して、色々な経験を積んできたいなと思ったので、KTCで選べる一番長い留学期間の5ヶ月にしました」

── 留学に行く前は、何か準備はしましたか?

野中さん「準備はしようしようと思ったんですけど、全然出来なくて(笑)
でも、バンクーバーに行ったら向こうで色々と教えてくれたので、なんとかなりました。
留学前は、日本の学校でも単位を取るのにレポートをやらないといけなかったんですけど、『まずは、他の教科よりもせっかくだから先に英語をやりなさい!』と言ってもらえたので、英語を優先して勉強したり。簡単な英会話を教えてくれる事前講座もあったり、学校が色々サポートをしてくれました

── 実際、行ってみて英語は話せましたか?

野中さん「半年間の留学なので、そこまで上手くはならないかなと思ったんですけど、日常会話くらいなら大丈夫になりました。まだまだですけどね!」

間違わないことより、話すことを求められるのがバンクーバー流の勉強法

── 留学後はどうやって英語の勉強を進めていったんですか?

野中さん「留学して最初はKTCの生徒だけで授業を受けます。その後、Trial(トライアル)っていう試験を受けて、KTC生だけじゃない一般のクラスに入っていきます。
テストで、『全然しゃべれない…怖い…』という感じじゃなければ、すぐに一般のクラスに移れます。カタコトでもどんどん喋れれば、大丈夫ですね!
前のめりで学ぶ姿勢というか、『私は英語しゃべれるぞ!』という勢いがあれば、英語がそんなに上手じゃなくても留学先で色んなことが出来ると思います

── 日本での英語の勉強と違うな、ということはありましたか?

野中さん「日本では文法とかから勉強するじゃないですか。でも、バンクーバーでは実際あまり使わなかったです。留学先での授業では、簡単な例文を元にして、クラスのみんなでロールプレイングをしたり、プレゼンしたりしてました。

留学中、最後はスピーキングの授業に移ったんですけど、そこはひたすら先生から振られた質問に答えて、また質問されての繰り返しでした。
間違ってたらその場で教えてくれるし、日本で習った通りのガチガチの英語を使うと、『それは言わないよ!』と注意されたり(笑)
でも、すごく”話す”ってことを大切にしている感じですね。

そもそも、授業が日本と全然違うので、それはカルチャーショックでしたね。
日本だと静かにしてても、先生の方から話を振ってくれるじゃないですか。
でも、バンクーバーでは自分から積極的に発言していかないと、先生からも放置されるので(笑)それが最初は大変でしたね。
向こうだと、先生が授業中いきなり『昨日の晩御飯なんだった?』みたいな質問をしてくるんですけど、それに答えられないと、『あぁ、じゃあいいよ』ってなっちゃうんで。

それに、学校は英語しか話しちゃいけないルールだったので、日本語を話したら呼び出しされました(笑)ひとりごとでも注意されるし、『イタっ』とかもダメなので、日本人の生徒相手にも『Oh!』とか言わないといけないのは、すごく恥ずかしかったです」

── 日本とは勝手がかなり違いますね! では、留学中は学校も含めてどんな生活をしていましたか?

野中さん「自分でホームステイ先から電車に乗って学校に行きます。9時から英語の授業が始まって、午前中はその英語の授業ですね。
午後は、月水金はアクティビティといって、観光名所へ行ったり、バンクーバーで実際に働いている日本人の方に会いに行ってお仕事を見せて頂いたりしました。

火・木は、高校の単位を取るためにレポートと視聴学習をしてました。
でも、アクティビティや視聴学習も15時で終わっちゃうので、その後は友達と遊んだり、英語の勉強したり、ホームステイ先のホストと話したりしてました」

── ホームステイはどうでしたか?

野中さん「ホストはフィリピン人だったのですが、すごく優しかったです。
お母さんは英語すごく話せるんですけど、お父さんはそこまで上手くなくて(笑)
でも、それがなじみやすくて良かったですね。
今でもFacebookでたまに話したりするくらい、仲良くなりました。

ご飯も、アジア人だからか醤油つかったりしてて、とても食べやすかったです。
ただ、時々妙な料理が出てきて(笑) 真っ黒なスープが出てきたと思ったら、豚の血で煮た煮物とか(笑) そういう時は、お母さんが違うもの作ってくれたので、それを食べていました。

あと、バンクーバーの条例で、18歳以下は20時までには家にいるようにっていうのがあるので、友達とパーティーに行って20時を過ぎたら、ホストから『早く帰って来い!』『どこにいるの!』というメールがどんどん送られてくるっていうこともありましたね(笑)
向こうは、出来る限り家族はみんなで晩御飯を食べようっていう感じなので」

人はそれぞれ違う考えがある。だから自分は自分の考えがあっていいんだ。

── ここまでお話を聞いてきて、野中さんはすごく積極的に留学生活を楽しんできたんだな、と感じたのですが、なにか目標とかを決めて行ったんですか?

野中さん「最初はやっぱり英語っていうのがあったんですけど…。
元々、KTCに入学したばかりの頃は『この学校合わないかもなぁ』と感じていたんです。
なんでかというと、学校には見た目が派手な人もいるんですけど、自分は性格が生真面目な分、『高校生なのに、髪の色を変えるのってどうなの…』みたいに思っていて。頑固親父みたいな(笑)
でも、自分がそういう風に思ってるからみんなと話が出来ないのかな、と。なので、海外に行って性格変えたいなぁというのもありました」

── 実際、変わることはできましたか?

野中さん「結局は変わんないなぁ! とは思ってますね、頑固は頑固なままです(笑)でも、それもそれでアリだ! と思えるようになったのは良かったかな。
留学で一番学んだのは、人にはそれぞれ考えがあるんだから、自分の考えを押し付けるのは違うな、ということを学びました。
別に、自分が相手にどうこう言える立場じゃない、と。

それで、留学前は全然関わってなかった、見た目が少し派手な人たちとも、留学後は話せるようになりました。行く前は『絶対関わらない!』と思ってたし、むしろ少し怖いなと思っていました。でも、話してみたら実際みんないい人なんですよ。それは留学してホント良かったなと思いました」

── 最後に、海外への思いやイメージなどで変わったことはありますか?

野中さん「海外はすごく遠いものだと思っていたんですけど、いざ行ってみたらすごく身近に感じるようになりました。
いつかはまたカナダに戻って、ホストに会いたいです。
友達の中には、大学も海外の学校に行こうとしてる人もいるんですけど、まだそんな英語での授業についていけるほどの語学力もないし、海外の大学を目指すために、さらに1年間英語だけ勉強するっていう選択は難しいかなと思ってます。

海外で働くというのも考えてるけど、それもキツイかな…と。今のところ、国内で英語を使う仕事…例えば英語の先生とかいいかな、と思ってます。
まぁまだ悩んでますね(笑)」

おわりに

バンクーバーでは、日本と違う勉強方法に戸惑いながらも、自分から積極的に人や環境と関わってきた、それがよくわかるお話を聞かせて頂きました。
留学は、「チャレンジしたい」という想いがあっても、実際にそこへ飛び込むのはとても勇気が必要だと思います。
そんな気持ちを応援し、サポートしてくれるKTCの環境は、とても心強いですね!

そして、自分を変えたい、という希望を持って5ヶ月間の留学に臨んだという野中さん。「特に自分は変わらなかった」と言いながらも、晴れやかに笑う姿からは、大きな気持ちの変化を感じました!

取材協力

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この記事を書いたのは

通信制高校ナビ編集部