vol.3:「N高等学校」スクールライフに関する発表会
生徒・先生の声
2016/04/19
ネットコミュニティ施策に関して
「ネットを軸にコミュニケーションを取れることを証明したい」という川上氏の本気度がうかがえるN高等学校の「ネットコミュニティ施策(=ネットの友達づくり)」は、今の日本において大人の考える“友だちづくり”の概念を覆すようなものでした。日常で使用するコミュニケーションツールの紹介や、現状で用意されている「ネットで部活」と「ネットで遠足」の内容が公開されました。
ネットで部活
現在用意されている部活は「将棋部」「囲碁部」「サッカー部」「格闘ゲーム部」の4つ。今後、新規の部活の立ち上げや、生徒から派生した同好会から部活への昇格なども柔軟に対応していくとのことです。
「将棋部」は顧問にプロ棋士の阿部光瑠六段、「囲碁部」顧問には同じくプロの藤澤一就八段を迎え、初心者から上級者までレベル別に活動をしていくとのこと。N高等学校代表として大会出場なども目指します。活動はネット対戦を中心に行う予定だそうです。
「サッカー部」もネットで活動。ゲーム「ウイニングイレブン」を使用して、サッカー戦術を研究していくとのこと。顧問はサッカー元日本代表の秋田豊氏という、将棋部・囲碁部に負けぬ豪華さ。沖縄でのスクーリングでは秋田氏とリアルにフットサルができるような企画も検討中だそうです。
「プロゲーマーを輩出できるかも」と壇上の志倉千代丸氏(株式会社MAGES.代表取締役会長)も高い期待を示していた「格闘ゲーム部」は、「闘会議」などの大会出場を狙います。
ネットで遠足
会場の記者を最も驚かせたことのひとつが「ネットで遠足」。その方法は「ドラゴンクエストXオンライン」を利用するというものでした。N高制服を着たキャラクターを操作し、引率者である担任の講師と共にフィールドを探索する遠足へ。登壇した株式会社スクウェア・エニックス執行役員でドラゴンクエストプロデューサーの齊藤陽介氏は「川上さんから初めてお話を聞いた時には“またまた御冗談を”と思いましたが、繰り返しお話を聞いているうちに“本気なんだな。その本気に応えたいな”と思いました」と語りました。
インタビューした学校
学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校