vol.3:「N高等学校」スクールライフに関する発表会
生徒・先生の声
2016/04/19
アドバイザリーボードに関して
有識者を委員に迎えたアドバイザリーボードを設置するという発表も。アドバイザリーボード側からは専門的知見からネットで学校活動を行う上での様々な問題について助言をもらい、N高等学校サイドからはログやアンケートなどを研究データとして提供するという取り組みです。ボード就任予定メンバーには、上野千鶴子氏、宇野常寛氏、齊藤環氏、鈴木翔氏、中室牧子氏、古市憲寿氏といった気鋭の社会学者らが名前を連ねています。
壇上に立ったボードメンバーの齊藤環氏(精神科医、筑波大学 医学医療系 社会精神保健学 教授)からは、「ネット上で完結した教育システムというのは世界的にも稀で前例がない。しかも非常に規模が大きい。今まではっきりとしたデータがとれなかった、若者のコミュ力や承認欲求について大量なデータを得られフィードバックができることを期待している」とのコメントが。
同じくボードメンバーの中室牧子氏(教育経済学者/慶応義塾大学総合政策学部 准教授)からは「個別の支援を必要とする子どもたちにとってN高は大きなブレイクスルーになる可能性を持っている」との発言がありました。
「理念を語るのではなく、結果を示すことがいちばん大事。ひとつは大学進学が出来るということで、わかりやすい形で東大の合格者を出すことを目標に掲げています。そして、実際にN高でプログラマーの講義を受けた人の中から、1年目の冬にはLINEさんや、はてなさん、クックパッドさん、もちろんドワンゴも含めた一流のIT企業にインターンとして採用してもらい、優秀な人は来年の4月からN高に在学しながら正社員にしてもらおうと思っています。わかりやすい形で大学進学の実績、就職の実績といった結果を早期に出すということが、N高を社会に認めてもらう上で大切なことではないか」と川上氏が発表会全体を締めくくりました。
インタビューした学校
学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校