節目の時期に振り返ろう――思考や言葉、行動、習慣を見直すヒント本5選
本などから学ぶ
2018/12/04
2018年も残りわずか。できなかったことばかりをネガティブに振り返りがちな年末ですが、実は自分とポジティブに向き合うチャンスでもあります。
今年の振り返りに、新しい年のスタートのタイミングにこそ読みたい振り返り関連書籍5冊を紹介します。今回は、忙しい時期でも気軽に手に取れる本を集めました。
『1日5分 「よい習慣」を無理なく身につける できたことノート』(永谷研一/クロスメディア・パブリッシング)
「できなかった」ことに目を向けるのではなく、「できたこと」を振り返る。そうすれば自分の思考や行動が変わるという「内省」の実践本。反省のネガティブループから抜け出したい、正しい内省のやり方を知りたい人にこそ読んでもらいたい一冊です。
反省と内省の違い、内省の重要さ、1日1回の「できたこと」ノートと、週1回の内省で身に付く力などが平易な言葉で語られており、小難しく考えることなく読み進められます。「できたことなんてそう簡単に見つけられるだろうか」という心配は無用。自分の感情や数字、人の反応の変化によって、「できたこと」は簡単に見つけられると著者は説きます。
『できたことノート書き込み用シート』は公式サイトからダウンロード可能。「とにかくやってみよう」と行動に移したなら、それは大きな一歩となるはず。「できたこと」を見つけてメモする楽しさから自分に起こる変化までを味わってみましょう。
▼『1日5分 「よい習慣」を無理なく身につける できたことノート』(Amazon)
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『大勢の中のあなたへ』(ひきたよしあき/朝日学生新聞社)
朝日小学生新聞の人気コラム「大勢の中のあなたへ」(2015年4月~16年3月連載)53話に、新たに29話を加えてまとめた本。書き出しはいつも、「あなたに手紙を書きます」の繰り返し。新聞という大勢に向けて発信する場で、文通のように読者一人ひとりと双方向のやりとりを目指そうと始まったそうです。
小学生向けに書かれたものですが、著者は相手を子ども扱いせずに全力で向き合います。例えば、「災害に心を痛めているあなたへ」では、「思いやり」の言葉の成り立ちから考え、思いやるとはどういうことなのかを伝えています。「大みそかをむかえるあなたへ」では、江戸時代の浮世草子作者・井原西鶴の俳句を紹介し、一年のけじめについて説いています。
やりとりの中に出てくる勉強や考え方のコツは年齢問わず、大人の心にも温かく染み入る内容で、時に振り返り、実践したいものばかりです。読むたびに違う気づきがあり、心境の変化を感じられるかもしれません。
▼『大勢の中のあなたへ』(Amazon)
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『自律神経どこでもリセット! ずぼらヨガ』(崎田ミナ/飛鳥新社)
ヨガのポーズはイラストメインで、呼吸や自律神経に関するコラムはマンガで表現されたわかりやすいヨガ本。リラックス、元気が出る、リフレッシュヨガに加え、朝・昼・夜それぞれにおすすめのメニューが紹介されていて、いつでもどこでも気軽にでき、初心者にも無理のないポーズが満載です。
著者はもともと、心身の不調で悩まされていたころにヨガと出合い、回復した経験があるのだそう。「いまだに難しいポーズもできないし、自分専用のヨガウエアやマットも持っていない」という著者にどこか親しみを覚える人も多いのでは。
運動したほうが良いとは理解していても、習慣化するのは難しいもの。運動が苦手、めんどうくさい、とにかくずぼらな人にこそおすすめです。この本を手元に用意しておき、思い立ったときにパラパラと読める状態にしておくといいかもしれませんね。
▼『自律神経どこでもリセット! ずぼらヨガ』(Amazon)
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『マンガで読む人生がときめく片づけの魔法』(近藤麻理恵、ウラモトユウコ/サンマーク出版)
本作は、『人生がときめく片づけの魔法』の片づけメソッドをコミカライズした作品。主人公は片づけが苦手で散らかった部屋に住む千秋。彼女が片づけコンサルタント・こんまりさんから片づけ方を学びながら、自分がやりたいことや大切にしてきたことを見つめなおしていくストーリーです。
登場人物の表情やモノの魅力などマンガで視覚的に描かれているので、モノを捨てる、あるいは残す時の基準や「ときめき」の感覚をより捉えやすくなっています。洋服のたたみかた、家に備わる収納の仕方なども参考になります。
この時期の定番といえば、大掃除。散らかった部屋を片づけるのはとてもおっくうです。しかし、片づけを習慣にできれば、大掃除は楽になるはず。千秋のように「とりあえず」をやめてみて、ときめきのある暮らしについて考えるきっかけをつかんでくださいね。
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●『ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250』(堀正岳/KADOKAWA)
長年にわたって数多のライフハックを収集や紹介、実践をしてきた筆者による、文字通りライフハックの“大全”。本書では、特に「時間が経っても新鮮さを失わない、最もラクに実践できるもの」を厳選して紹介しています。その数は250にもおよび、ちょっとした事典のようなボリュームです。
表紙カバーをめくると次のような3つの注意書きが添えられおり、読むのが楽しみになるような遊び心もうかがえます。
・本当に小さなワザをたくさん紹介します
・興味のあるところだけ読み、実践してください
・人生が大きく、快適に変わります
著者曰く、ライフハックの本質とは、「小さな習慣を積み重ねることで大きな成果を得る」こと。読んで終わりではなく、読んで実践し、「もっと楽しくしよう」とすることが重要な一冊。節目の時期にこそおすすめです。
章ごとに「時間管理」「情報収集」「日常生活」「習慣化」といった分類がされているので、筆者の言うように、気になる部分だけつまみ読みするのがよいでしょう。
▼『ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250』(Amazon)
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本をきっかけに「よい習慣」を身に付けよう
年末年始は、習慣を振り返る絶好の機会。
今年できたこと、できなかったこと。来年はこれをやってみたい、こういう自分でありたい。人それぞれに思うところはあることでしょう。
まずは一年の頑張りを労わって、焦らずゆっくり、新しい一年に思いを馳せてみてくださいね。
(企画・選書・執筆:水本このむ 編集:鬼頭佳代/ノオト)
※本記事はWebメディア「クリスクぷらす」(2018年12月4日)に掲載されたものです。