寮生活、一人暮らし、独立…… 10代が地元を出るにはどうすればいい?
通信制高校
先輩に聞く
2018/01/19
地元。生まれ育った場所。
人によっては当たり前に存在する環境ではありますが、さまざまな理由から息苦しさを感じながら地元で過ごしている人もいるのではないでしょうか。
地元を離れるにはどうすればいいか、考えてみました。
通信制の学校に通う
10代の地元での生活と言えば、学校生活が大きな割合を占めているはず。毎日地元の学校に通う以外にも、通信制の学校に通ったり、高卒認定の試験を受けたりする選択肢もあります。通信制高校の中にも、週に何日かだけ通学するタイプや、インターネット上でレポート提出をするタイプの学校など、さまざまな学校があるので、自分が学びやすく過ごしやすい学校がないか調べてみましょう。
遠くの学校に入学できるような状況をつくる
何か特技を磨いて、特定の競技に強い学校や、技術を学べる高等専門学校などの入学を目指してみるのもひとつの手。自分が本当に得意なことなら周囲も説得しやすいはずですし、学校の入学につながるかどうかに関わらず、自分の興味がある分野をつきつめることはとても大事なことです。
寮のある学校に入る
地元で生活することがつらかったり、家族との関係がうまくいかなかったりする場合には、寮のある学校に入るのもいいかもしれません。一人部屋なのか相部屋なのか、マンションタイプや寮母さんがいるタイプなど、寮の体制はさまざま。寮のある学校や、入寮の条件、寮のルールなどを調べてみましょう。
祖父母など、近い親戚の家に住めないか画策する
現在住んでいる場所での暮らしがつらい場合、祖父母など親戚の家に泊まれないかどうか聞いてみるのはいかがでしょうか。一時的にでも住む場所を変えることで、何か状況が変わることもあるかもしれません。「春休み中だけ」など、まずは短期間だと相談された方も受け入れやすいかもしれませんね。
(高校生以上であれば)一人暮らしを検討する
高校生以上、大学生やフリーターなどであれば、一人暮らしを検討することもあるかもしれません。ただ、家賃をどうやって払うのか、保証人になってくれる人はいるのかなども考える必要があります。家賃以外にも生活費にいくらほどかかるのか、月にどれくらいアルバイトなど仕事ができるのかなどシミュレーションしてみましょう。実際に一人暮らしをするしないに関わらず、自分の生活について現実的に考えることは、生活力をつける基礎になるはず。
筆者も地元や学校生活にあまり馴染むことができずに、窓際で本を読んだり音楽を聞いたりして過ごしていました。
今のようにインターネットが普及していなかったので、このような選択肢があることも知りませんでしたが、自分の生きる世界がここだけではないと知ることができるだけで、今感じている思いや世界も少し違って見えるかもしれません。
少しでもみなさんが過ごしやすい環境を見つけられることを願っています。
(執筆:橋本結花 編集:田島里奈/ノオト)
※本記事はWebメディア「クリスクぷらす」(2018年1月19日)に掲載されたものです。