これが高校? プロ仕様の最新設備で遊びながらテクノロジーを学べる高校が出現!
生徒・先生の声
通信制高校
2020/09/30
2021年、昔から工学の街として知られる東京都板橋区に、ロボティクス、ゲーム・アプリ、eスポーツの3コース備えた10階建ての完全独立校舎が誕生します。
それが、テクノロジー教育に特化した、クラーク記念国際高等学校(以下、クラーク国際)の新キャンパス「CLARK NEXT Tokyo」です。
次世代を担う人材を育成するため、デジタル分野に注力する高校は増えていますが、この新キャンパスに導入される設備はすべてプロ仕様。クラーク国際のビジョンに共感した協賛メーカーから提供を受け、これまでの高校では考えられないような充実した環境が整う予定なのだとか。
「プロ仕様で学べる」と聞くとワクワクしてしまいますよね! 今回は、一体どんな設備になるのかを少しだけ教えてもらってきました!
●お話しを伺った方
大会を開催・配信できる「クラークネクストeアリーナ(仮称)」
校舎の2階には、快適にゲームプレイスキルを磨けるように、専用の高速回線やゲーミングPC、eスポーツの大会でも使用されているAKRacing社のゲーミングチェアも用意されています。
また、「クラークネクストeアリーナ(仮称)」と名付けられたスペースでは、大型ビジョンと約100名を収容できる観戦スペースがあり、動画配信も可能なのだとか。これは校内でもeスポーツの大会を開催できる規模だそう。
「eスポーツは全国のクラーク国際でも盛り上がっており、9月にはキャンパス対抗で株式会社コナミデジタルエンタテインメントの協力のもと『実況パワフルプロ野球』の大会も開催されました。来年からはクラークネクストeアリーナで行われる白熱の戦いが全国のクラーク生に届けられ、ゆくゆくは他校も交えた大会が行われるかもしれません」と、土屋さん。
生徒専用のロボット工房「ロボティクススペース」
3階には、生徒専用のロボット工房が設けられる予定となっており、ここではレーザー加工機や3Dプリンタといった専門的な設備を駆使し、マイクロマウスによる自律型ロボットを制作。さらに、ヒューマノイドロボットを使ったAI(人工知能)の制作にも取り組むことができるのだとか!
ロボティクスコースでも外部の大会出場と入賞を目指すほか、eスポーツと同じように校内でロボット大会を開くことも可能だと言う。
「ロボットの大会の場合は目的に応じて会場の設営が異なるのですが、ここでは大会に応じた準備ができる設備も用意される予定です」(土屋さん)
地域の人との交流を深める、「ギャラリースペース」
「CLARK NEXT Tokyo」の校内にはwi-fiが行き渡っており、生徒も参考書だけではなくノートパソコンを持って登校します。
全コース共通でプログラミング教育を行い、未来のモノづくりに向けた基礎を固めるため、ノートパソコンを持ち歩くことで家でも学校の延長線上で興味があることを追求できるのだと土屋さんは言います。
生徒がつくったゲームやアプリ、ロボット、外部の大会で獲得したトロフィーなどは1階の「ギャラリースペース」に展示されます。ここは誰でも自由に見学できるオープンスペースのため、他の生徒だけではなく地域の方々にも学びの成果を見てもらい、率直な反応や評価を得ることになります。
「新キャンパスができる板橋区には古き良き下町の雰囲気があり、学んだ知識や技術を社会に還元し活かすことが当校の目指す社会実装教育。地域との交流を通して、高校生のうちからテクノロジーを社会に活かす術を模索できれば、着実にプロフェッショナルへの階段をのぼれるでしょう」(土屋さん)
「老舗 ✕ 攻め」の姿勢で未来を創る生徒を育てる
1992年に開校したクラーク国際は、通信制高校の中では老舗と言えます。保護者とコミュニケーションを図りながら生徒1人ひとりに向き合う姿勢が老舗の安心感となり、アンケートでも「保護者の教師信頼度96.0%」という結果が出ているのだとか。
しかし、クラーク国際は私服登校が一般的な通信制高校でありながら、全日型の制服登校を取り入れるなど、挑戦的な校風でもあります。
そして今回新設される「CLARK NEXT Tokyo」も、まさに新たな挑戦だと言えるでしょう。
秋葉原ITキャンパスのキャンパス長であり、新キャンパスの開校準備も兼務する土屋さんは、「生徒、保護者、講師、そして地域の方々、みんなにワクワクしてもらえるキャンパスにしたい。新キャンパスの充実した設備を知れば、テクノロジーに興味のある生徒も保護者も、誰もが高揚するはずです」と、この挑戦への意気込みを語ってくれました。
「CLARK NEXT Tokyo」では、今後も見学会や説明会を行っていくとのこと。少しでも気になる方は、開校前にこのワクワクした空間をぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたのは
通信制高校ナビ編集部