人間関係のコツを授業で学ぶ? 一ツ葉オリジナル授業『ソーシャルスキル』を調査!
通信制高校
2014/11/20
学校で学ぶことなんて、生活では役に立たない。
そんな風に感じたことはないでしょうか?
しかし、一ツ葉高等学校には、生徒さんからも「役に立つ!」と評判の授業があるのです。それは一ツ葉高校・オリジナル科目『ソーシャルスキル』というもの。
名称から、どうやら社会で役に立つことを習うらしい、ということは分かるものの、どんな内容が気になります。
今回は、そんな『ソーシャルスキル』について、授業内容やテキスト、実際に授業を受けた生徒さんの感想などを聞いてきました。
『ソーシャルスキル』って何?
『ソーシャルスキル』とは、簡単にいうと「対人関係のコツ」のようなものです。
このスキルを磨いていくと、友達や先生、家族などとコミュニケーションを取るときに必要な、あいさつ・マナー・お願いの仕方・気持ちの伝え方・ストレスとの上手な付き合い方などを身に付けられ、いろんな場面でよりスムーズな対応が取れるようになります。
ソーシャルスキルの考え方では、対人関係でうまくいかない原因は、性格や能力といった個人の資質ではなく、「対人関係のコツ」を学習していないことにあると考えます。なので、コツを学び練習すれば、誰でもがコミュニケーション能力を高めることができるし、さらには他人からの見られ方も変わっていくのだそう。
自分にできるかな…? と感じてしまう方もいるかもしれませんが、徐々に身に着けていけばいいし、学生のうちにしっかり学んでおけば、進学や社会に出たときも安心できそうですね。
<各学年で学ぶスキル>
- 1年生 … みんなが知っているような、あいさつや基本的なマナー
- 2年生 … 友達やアルバイト先の人とのコミュニケーションの仕方
- 3年生 … 就職面接での身だしなみや面接時の作法といった高校卒業後に必要なスキル
マンガ形式の教材だから楽しく学べる ぐんぐん頭に入る!
「マナーとか緊張しちゃう」という人でも大丈夫。教科書は、大部分がマンガになっていますよ!
授業ではマンガを読みながら簡単な問題に答えていく形式ということで、簡単に楽しく学ぶことができそう。生徒さんからも、マンガやイラストがあって頭に入りやすいという声が聞こえました。
マンガの登場人物は高校生で、学校やバイト先、自宅などの身近なシーンを舞台にしているので、想像しやすそうですね。内容もリアルなので、「あ! 同じような経験したことある!」と思う方もきっといるのではないかと思いました。
教科書作りや指導を担当しているのは、インタビューも受けてくださった本山先生。
「生徒が自分のことを振り返りながら楽しく学んで、きちんと身に付けられることが何より大事!」とおっしゃる先生は、実際の授業でも、先生と生徒が一緒になって考えながら進めているそうです。
ソーシャルスキルの授業は生徒からも好評なの?
実際に授業を受けている生徒さんたちはどう思っているのでしょう?
2年生、3年生の生徒さんに率直な感想を聞いた結果は…
「敬語の正しい使い方がわかった!」
「電話の応対の仕方とかを教えてもらえるから、バイトのときに役に立った」
「バイト先で『高校生なのにしっかりしてるね』って言われて嬉しかった」
「数学とか日本史とか国語とかはどこでも勉強するけど、これは他の学校だと教えてもらえないことだから、すごく貴重」
「『ソーシャルスキル』を学んでから、人見知りを理由に目を合わせないのはダメだなって思ってがんばって直してます」
「学んだことをちゃんと実践できるようにしてます!」
などなど、話を聞いた生徒さんがみんな、「身に付いた!」「役に立った!」と答えてくれ、本当に役に立っているのだなと感じました。
大人になると、誰も注意してくれなくなるコミュニケーション方法。学校で友だちと一緒に学べたら、実感を持って学べるし自信にもなりそうですね。
おわりに
マナーがきちんとできていて、上手にコミュニケーションが取れる人って、年齢や性別を問わず素敵だと感じるもの。学校生活はもちろん、社会に出てからも大切になってくることばかりなので、高校生のうちから学べるのは、大人から見てもとても羨ましかったです。
これから進学・就職となったとき、きっと学んだことが活かせる場面がたくさん出てくるでしょう。一ツ葉高等学校の『ソーシャルスキル』、気になった方は学校説明会などで質問してみてくださいね。
取材協力
一ツ葉高等学校
この記事を書いたのは
通信制高校ナビ編集部