【2024年更新】 通信制高校は何歳くらいの人が多いの?【素朴なギモン】

通信制高校

教育問題

2018/03/07

全日制の高校に通っているけど転校したい、成人しているけど高卒資格が欲しい、生活に余裕が出てきたので高校に通いたいなど、さまざまな理由から選択されることが多い通信制高校。
それゆえに、そこに通う学生の年齢もバラエティ豊かです。

では、実際に通信制高校に在籍する人は何歳くらいが多いのでしょうか?
通信制高校ナビが調査してみました。

統計から見てみよう!

2023年度に通信制高校に在籍する生徒は264,974人。その年齢分布が下の表です。

参考)学校基本調査│文部科学省
年齢在籍者数
15歳59,301
16歳74,384
17歳81,635
18歳19,590
19歳7,534
20~24歳12,717
25~29歳3,803
30~39歳3,849
40~49歳1,410
50~59歳508
60歳以上243

特徴の1つ目は、中学卒業後にすぐに通信制高校に入学する15歳よりも、高校2年生~3年生にあたる17歳の方が生徒数は多くなっていること。
これは、高校在学中になんらかの理由があり、通信制高校に転編入する生徒が多いことが理由ではないかと考えられます。

特徴の2つ目は、20歳~24歳の生徒数が多いという点。
この理由としては、友人の大学進学や20歳の節目をきっかけに通信制高校への就学にいたる生徒が多いのではないかと考えられます。

私立と公立で年齢層は違う?

通信制高校には私立と公立がありますが、生徒の年齢層に違いはあるのでしょうか? こちらも政府の統計データから調べてみました。

参考)学校基本調査│文部科学省
※公立と私立の在籍人数が違うため、実際の生徒数ではなく、年齢層の割合でグラフにしています

2023年公立私立
15歳10.77%25.59%
16歳15.94%31.43%
17歳19.27%34.00%
18歳14.38%5.46%
19歳8.22%1.35%
20~24歳17.03%1.42%
25~29歳5.65%0.27%
30~39歳5.73%0.27%
40~49歳1.99%0.13%
50~59歳0.70%0.05%
60歳以上0.33%0.03%

公立と私立で、ここまではっきりと違いがあるとは思わなかったのではないでしょうか?

公立は私立と比べると高い年齢層の割合が多く、9%が30代以上。20代も23%ほど在籍しています。
一方、私立の通信制高校ではおよそ98%が10代となっており、公立と私立では生徒の年齢層が大きく違うことが分かります。

まとめ

公立は、さまざまな年齢の人がいることで、多様な生き方について触れられるというメリットがあります。
一歩で、勉強やスクーリングのサポートが少ないというデメリットもあります。

対して、私立は同年齢の生徒が多いので、いわゆる高校生活を楽しめる、勉強・生活リズムなどへのサポートがあるというメリットがあります。
しかし、公立に比べ学費が少し高いというデメリットもあります。
通信制高校の学費(授業料)はいくらくらい?

通信制高校を選ぶ時は、生徒の年齢層は気になるポイントだと思いますが、学校の雰囲気や、サポート内容までしっかり比較して選んで下さいね。

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この記事を書いたのは

通信制高校ナビ編集部