通信制高校を知る
サポート校を知る
高校留学でおすすめの国は?留学のよくある質問も!
高校生から他の国に留学する人は、まだまだ多いわけではありません。しかし、高校生という時期だからこそ、他国の価値観に触れ、語学力を鍛えることで可能性が大きく広がります。
昨今では、通信制高校を活用して日本の高卒資格取得を目指しながら、国外へ留学する人も出てきています。
そんな魅力的な高校留学ですが、留学先によっては当然文化も生活水準も違ってくるほか、留学費用も大きく違います。
そこで今回は、留学先の国の候補や、候補先の特徴、費用の目安などを紹介していきます。
留学先の国はどこが良い?
留学先の候補はさまざまありますが、なかでも次の国がおすすめです。
- カナダ
- オーストラリア
- ニュージーランド
- アメリカ
- イギリス
- アイルランド
- フィジー
それぞれの国の特徴を見ていきましょう。
カナダ
カナダは治安が良く、親日国でもあるため、日本人にも人気の留学先です。日本と同じく四季がありますが、日本よりも寒く、場所によっては冬場に氷点下まで気温が下がることもあります。滞在する都市によって物価が異なるので、同じカナダでも場所を選べば費用をおさえられます。
- 教育の質が高い
- 英語の発音がきれい
- 治安が良く、親日国なので日本人が滞在しやすい
また、日本とは比べものにならないほど豊かな大自然に囲まれており、スキーやスノボーなどのウィンタースポーツをはじめとした、山でのアクティビティも体験できます。
- 滞在が1日であってもETA(Electronic Travel Authority)ビザが必要で、半年以上通学する場合は、学生ビザが必要。
オーストラリア
オーストラリアは、年中温暖な気候で過ごしやすいうえに、日本との時差が-1~+2時間程度とあまりないので、日本にいる家族や友人とも連絡が取りやすい国です。
- 年中過ごしやすい気候
- 日本との時差があまりない
- 異文化に寛大でフレンドリーなので、馴染みやすい
- 留学生向けの英語コースを提供している学校が多い
- 留学生の受け入れに積極的なので、サポート体制も安心
自然豊かで、海や山のアクティビティが充実。とくに、サーフィンやスキューバダイビングなどのビーチアクティビティが好きな人にはおすすめの留学先です。
- 滞在が1日であってもETA(Electronic Travel Authority)ビザが必要。3ヶ月未満の留学の場合は、学生ビザ不要。
ニュージーランド
ニュージーランドは授業料・物価の両方が、ほかの英語圏に比べて安い傾向にあるため、費用をおさえたい人におすすめです。
- 授業料・物価が安い
- 教育レベルが高い
- 治安も良いので日本人でも安心
- 留学生の受け入れ体制が整っているのも魅力のひとつ
豊かな自然に恵まれているので、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツをはじめ、サーフィン、トレッキング、ラフティングなど、多種多様なアクティビティを楽しめます。
- 3ヶ月未満の留学の場合は、学生ビザ不要。
アメリカ
アメリカは50の州からなる国で、世界トップクラスの国土面積を誇ります。そのため、留学先の州によってさまざまな文化を楽しめます。また、移民からなる国でもあるので、現地の人の国籍もさまざま。
州によって約13~16時間程度の時差があるので、短期留学の場合は時差による体調不良に気を付ける必要があります。
- プログラムが豊富
- 留学する州によってさまざまな文化が楽しめる
滞在中にアメリカ国内を旅行することで、多くの文化に触れられるため、オーストラリアやニュージーランドなどの島国よりもより多くの文化的経験ができるでしょう。
- F-1ビザという学生ビザが必要。
イギリス
人口6,400万人と日本よりも少ないイギリスですが、歴史的名所が多数存在しており、観光客も多く、留学先としても人気があります。フランクなアメリカ英語とは異なり、紳士的なイギリス英語を学べます。
- 寒暖差が少なく、気候が安定している
- 歴史的名所が多い
学問をはじめ、乗馬やテニス、紅茶やフラワーランジメントなどイギリスの伝統スポーツ・習い事を楽しめるのも魅力のひとつです。また、ヨーロッパの各国にアクセスしやすいのもイギリスならではでしょう。
- 6ヶ月未満の場合は、ビザは不要。6ヶ月以上留学する場合はStudent VisaまたはShort-term Study Visaが必要。
アイルランド
アイルランドは治安も良く、文学や音楽などの芸術面にも優れた国です。イギリスと隣国ですが、日本ではまだ知名度があまりないため、日本人留学生が少ない穴場の国といえます。
- 治安が良い
- 芸術面でも刺激を受けやすい
- イギリスよりも物価が安いため、費用をおさえやすい
- 世界的評価が高い水準で教育が受けられる
また、技術国でもあるため、起業やイノベーションに興味がある人にもおすすめできる留学先です。
- 3ヶ月(90日)未満の留学ではビザは不要。90日を超える場合は学生ビザが必要。
フィジー
フレンドリーな国民性が人気のフィジー。買い物中やバスの待ち時間などの日常的な場面で現地の人と交流する機会が多くあります。欧米諸国の2分の1から3分の1と格安で留学できるため、費用が高くなる正規留学を考えている人には特におすすめです。
- 欧米諸国に比べて費用が安い
- フレンドリーな国民性で受け入れてもらえやすい
- 気軽に会話が生まれるので、英語が苦手な人におすすめ
フィジーには300を超える島があり、美しい自然のなかでダイビングなどが楽しめます。
- 14日未満の留学ではビザは不要。15日を超える場合は学生ビザが必要。
高校留学に関するよくある質問
高校留学においてよくある質問についても紹介しておきます。
Q.高校留学の準備はいつからどう始めれば良いですか?
留学したい意思があり、保護者の同意も取れているのであれば、今すぐにでも準備を始めましょう。留学方法や留学先などの情報を手当たり次第に集めます。
留学期間によっては、3ヶ月前からの準備でも間に合うことがありますが、航空券の手配や滞在先が確保できないなどのトラブルが発生することも予想されます。そのため、留学が決まったら、早めに留学エージェントなどに相談して、余裕を持って準備に取り組みましょう。
Q.夏休みや冬休みを使った高校留学はできますか?
夏休みや冬休みを利用した短期留学も可能です。特に長期留学が不安な人にはおすすめの留学方法です。サマースクールやウィンタープログラムなどでは、アクティビティが充実しているプログラムも多いため、楽しみながら国際交流ができるチャンスです。
また、期間が短い分、費用も比較的安く済むうえに、ホームシックになったとしてもすぐに帰国できる安心感もあるので、留学が合っているかどうかを確かめに行く、という使い方もありでしょう。
Q.高校留学に必要な英語力(語学力)はどのくらいですか?
正規留学などでは、語学力に応じたクラス分けや、留学生向けのコースがあるため、自信がなくても留学はできます。しかし、充実した留学生活を送るためには、ある程度の英語力はあった方が良いでしょう。
留学先で授業についていけずに苦労することになるため、「現地に行けばどうにかなる!」と思うのではなく、日本で事前学習をしておくことをおすすめします。留学エージェントによっては、留学前に無料でレッスンを受講できる場合もあるので、積極的に活用していきましょう。
Q.日本の高校とは何が違うのですか?
授業風景が正反対です。日本では先生の話を聞いて板書する、受け身の授業が一般的です。また履修科目が決まっているので、選択科目はほとんどありません。
それに対して、海外は自発性が大切になります。授業中も生徒がどんどん発言し、話し合いが活発に行われます。選択科目も多く、大学のように受けたい授業を自分で選べるのです。国によって教育制度も違うので、同じ年齢でも日本と海外では授業内容が異なります。
Q.日本と海外の高校とでは学年が変わるのですか?
留学する国や学校によって対応が異なります。なかには学力や語学力を考慮して、1学年下からスタートさせる場合もあります。
語学に自信がないという人は、ESLという留学生向けの英語授業を設けている高校もあるので、留学先を選ぶ際の参考にしてみてください。
Q.短期留学でビザは必要ですか?
短期留学の期間や留学先の国によって、ビザが必要かどうかは異なります。たとえばカナダに留学する場合は、半年以内の短期留学であれば、ビザは必要がありません。一方で、オーストラリアに3ヶ月以上留学する場合は学生ビザが必要になります。
Q.1年休学をして復学した場合、同学年に戻れますか?
同学年に戻れるケースもあれば、留年するケースもあります。これは現在、在籍している学校の規則によるので、在籍校の規則を確認しておきましょう。
Q.1年休学をして高校留学をした場合、卒業単位はどうなりますか?
学校教育法により、36単位を上限として、留学先での履修を日本の高校における履修とみなすため、単位の修得は問題ないと言えるでしょう。ただし、単位の数え方は国や州によって違う点には注意が必要です。
また、履修科目を定めずに、現地の高校で6科目(ESLを含む)を履修すれば、日本の高校で30単位を取得したとする制度を提供する公立高校もあります。ただし、先にも触れているとおり、これは在籍校の規則によるところなので、詳細は在籍校に確認する必要があります。
Q.高校留学後、日本の大学に進学はできますか?
留学期間にもよりますが、帰国子女枠を設けている大学であれば進学可能です。海外と日本では入学・卒業の時期が違うので、海外で高校を卒業後に日本の大学に進学する場合は、9月入学が可能な帰国子女枠を利用することになります。ただし、ニュージーランド、オーストラリアなどでは学期が1月始まりなので、4月入学に間に合います。
帰国子女枠での受験は、通常受験よりも難関大学に合格しやすい傾向があります。留学経験者だけに与えられる特権でもあるので、積極的にこの制度を利用していきましょう。
Q.高校留学後、そのまま海外の大学に進学することはできますか?
大学の基準を満たしていれば、そのまま進学も可能です。また、留学先だけでなく、別の国に大学留学するという方法もあります。
日本と同じく、奨学金制度もあるので、高校卒業後、海外の大学に進学したい場合は、準備が必要なものなどを早めに調べておきましょう。
【まとめ】高校留学する国は費用だけで選んじゃダメ!
多感な10代のうちに高校留学をすれば、その経験は大きな財産となってくれるでしょう。もちろん実際に留学するということは、学費の他に居住費や生活費もかかるため、費用は大きな判断理由です。費用の負担額で留学先を選ぶという人もいるかもしれません。
ですが、留学では語学だけではなく、その国の文化や風習も感じることが大切な目的でもあります。
だからこそ、この国の人に興味がある、街や歴史に興味があるという理由も、留学先選びの際には大切にしてほしい選択ポイントです。
高校留学を考えているけど、語学習得だけではモチベーションにつながらないという方も、こういった視点で留学先を探してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたのは
通信制高校ナビ編集部
「一人ひとりに最適な学校探し」をテーマに、さまざまな進路選択を考える生徒さん、親御さんに向けて、よりたくさんの選択肢を提供できるよう、通信制高校、サポート校に関連する情報を発信しています。